COLUMN
大会コラム

2024.08.25

【決勝】福井工業 vs IPU環太平洋

IPU環太平洋 5-0 福井工業

6日間にわたって行われた大会もついに最終日。

今季の春大会1回戦では2-1でIPU環太平洋のサヨナラ勝利、今大会の予選リーグでは0-0の引き分けと実力が拮抗している両チームが15校の頂点を目指して戦う。

先発は福井工業が今大会5試合目の先発の渡邉未来、IPU環太平洋は彦坂未望が3試合目の先発マウンドへ。予選リーグの引き分け試合と同じ顔合わせとなった。

試合が動いたのは1回裏、IPU環太平洋の攻撃。

切り込み隊長・才川珠貴の四球、岡本朔来のバントヒット、杉山華夢の犠打で早速ランナー2・3塁のチャンスを作ると、強い打球が魅力の丸山詩緒が適時打を放って2点を先制。さらに、捕手としてもチームを牽引する生内アンジェリカ幸にも適時打が飛び出し、スコアを3-0とする。

さらに、2回裏にも先頭の庄司美空が四球を選ぶと、相手の悪送球や中村颯希の犠打で1アウト3塁のチャンスを作る。さらに、打率4割5分越えと好調の才川珠貴に適時打が飛び出し4点目を追加する。

一方の福井工業は2回から吉森みひろ・花田涼・一宮愛と自慢の投手陣を続々投入。3回から5回までスコアボードに0を並べる。

野手陣が反撃の片鱗を見せたのは6回。今大会4割の打率を残している1番・漢人茉彩が安打で出塁し、盗塁を決める。そして昨日猛打賞の活躍を見せた阿部莉真が安打を放ってすかさず盗塁し、チャンスを2・3塁に広げたものの、あと一本が出ずに無得点に終わる。

対するIPU環太平洋は6回、庄司美空の安打と黒木菜都の犠打でチャンスを作ると、岡本朔来の今日3本目の安打でダメ押しの1点を追加。勝利に大きく近づく。


迎えた最終回。マウンドへ向かうのは今大会2先発でチームを引っ張ってきた三浦里莉。

声を出しながらの気迫あふれる投球で福井工業を三者凡退に抑え、IPU環太平洋が悲願の初優勝を掴んだ。

福井工業も創部3年目にして準優勝の大健闘。来年の初優勝に向けてのさらなるパワーアップに期待がかかる。