COLUMN
大会コラム

福井工業 12-7 日大国際

5人の投手の細かい継投で相手に点を与えず勝ち上がってきた福井工業と、予選リーグ3試合で24得点と打撃が売りの日大国際が準決勝で激突。

福井工業の先発は昨日に続いての登板となる渡邉未来。平成国際は今大会2試合目の先発の中谷麗がマウンドへ。

1回表の福井工業の攻撃で早速試合が動く。

先頭の漢人茉彩が二塁打で出塁し、2つのゴロで幸先よく1点を先制。

すると1回裏、すぐさま日大国際が反撃の狼煙を上げる。

日野美羽・髙野小晴・花本穂乃佳の四球で満塁のチャンスを作ると、中阪麻優花の左適時打、眞野芽生の右適時打で2点を取って逆転に成功した。

続いて試合が動いたのは3回表・福井工業の攻撃。

鈴嶋遥奈・漢人茉彩の安打に続き、山田恵の三塁打で逆転に成功する。さらに阿部莉真のスクイズ、石田香澄の三塁打で点差を6-2に広げる。

その裏、日大国際は中阪麻優花のホームラン級の二塁打、眞野芽生の四球、水口華緒の安打でまたもや満塁のチャンスを作り、松本安純の適時打で1点を返し、スコアを6-3とする。

次の回にも日大国際は攻撃の手を止めない。

髙野小晴の四球、高梨由彩の安打、そして4番・花本穂乃佳の二塁打で1点を追加。さらに、眞野芽生が押し出し死球を選び、これで6-5の1点差。そして、前の打席で安打を放っていた水口華緒に二塁打が生まれ、ランナーが2人返ってついに逆転に成功する。

福井工業も打線が意地を見せる。

5回表、家納もなみ・石田香澄の犠打・並木加奈の安打でランナーを1・3塁とすると、鈴嶋遥奈のスクイズで7-7の同点に。さらに、漢人茉彩・山田恵・阿部莉真に三者連続の三塁打が飛び出し、点差を3点差に広げる。漢人茉彩はこれで猛打賞、チームの安打は12本となった。

さらに7回表には死球や相手の失策で広げたチャンスを逃さず、阿部莉真がダメ押しの適時三塁打を放った。福井工業はこれでリードを5点に広げる。

迎えた最終回。4回途中からマウンドに上がった一宮愛が強力な日大国際打線を無失点に抑えてゲームセット。

激しい乱打戦を制した福井工業が、悲願の初優勝にまた一歩近づいた。

一方の日大国際は昨日1失点完投の相田千陽が4回途中から熱投を見せ、野手陣も9安打7得点と奮起したが惜しくも敵わず。3位でこの大会を終えた。